私が恋をしたのは小説家でした
3日目最終日の朝である

あぁ、眠たいあくびが出る

なんともだらしなく口をかっぱあって開け

大きなあくびをすると

その男がやってきて一言

おはよう大きなあくび

けらけらと笑いながらそういうのである

私は思う

一体、誰のせいでこんなにも

眠れなかったのであるか

やはり、怒りは覚えることもできず

少し拗ねたような顔をしながら

おはよう、うるさいわね

と返事を一言

まぁ、こんな会話でも少し嬉しい

自分は気づいていないのだが、そう思っていたんだろう
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