私が恋をしたのは小説家でした

その時には大きなアクシデントはなかった

しかし、ある男に

夜のダンスの時に

やっとお前とか、と言われたことを覚えている

あれは何だったのであろうか

少し暗くて、顔はよく見えなかったのであるが

中学1年生の時に同じクラスになった男だ

仲は良い、と、私は思っている

まあ、夜であったので早く眠りたいという気持ちが強く

その時はそんな言葉はどうでもよかった

あいつに言われた方が嬉しかったであろう

いや、そんなことはないか

逆に夜も眠れなくなってしまうから、

帰って辛くなる

眠りにつく前に、こんな風に色んなことを

考えていたことを覚えている