がらくたのハート
「出来ないよ……」
「何だと?」
グスタが、ラズの胸ぐらを掴みました。
『許せませんね……』
ワタシは、彼等に言いました。
「うわあ! 何だこのボロいロボット!」
「こいつあれだ。機械ジジイの所のがらくただ!」
グスタが言いました。機械ジジイとは誰ですか。
『生き物は、大切にしましょう……。ワタシのデータが言ってます』
「面白え。おい、今度はこのがらくたを標的にしようぜ!」
「やめろよ! そいつは関係ないだろ!」
ラズ。本当は優しい子なのですね。
猫を傷つけたくないから、石を投げるのを拒んだのですね。
『ラズ、大丈夫ですよ。ワタシはロボットですから、痛くありません』
グスタは、ワタシに石を投げました。何度も何度も。
彼は笑っていました。
これも人間ですか……。
暫く投げていると、飽きてしまったのか、帰っていきました。
好きなテレビ番組が始まるらしいです。
「痛くない?」
『大丈夫ですよ。少しへこみましたが、中は平気です』
錆だらけの体が、更に傷つきました。頭もお腹も肩も腕も足も、ボコボコです。