シンデレラは脅迫されて靴を履く
「仕返しするからには徹底的にいく。絶対に潰す」
握った手に力が入る。些か痛いくらいだ。
「副社長…」
「お前は俺が見つけ出したシンデレラの筈だ。まさか灰かぶり姫に逆戻りしているとはな。城に戻ってこい、シンデレラ」
「私はシンデレラではありません。灰をかぶってるくらいで充分なんです。もう私のことは放っておいてください」
そっと手を抜き立ち上がる。
後ろで雅爾さんも立ち上がる気配がする。
「契約違反だぞ、深桜」
「契約違反?」
なんだそれは。私がいつ契約違反を。
「俺は戻ってこいと。戻ってきて手を取れと言ったんだ。
そしてお前は手を取った。交渉は成立し、戻ってきて共に仕返しをするという契約を交わしたことになる。
戻らないということは契約違反だ」
そんな馬鹿な…