最恐ドクターの手懐けかた
それを聞いた産婦は、涙をぽろぽろこぼして震えていた。
そして、遠藤先生は
「はぁ!?ふざけんな!!」
産婦人科部長の小野先生に掴みかかる。
「てめぇ、また殺す気か!!
あいつの子供を奪っただけでは物足りないのか!!!」
それで、分かってしまった。
遠藤先生の初恋の人の担当医が、小野先生だったということを。
小野先生の担当した女性が、頸管無力症によって赤ちゃんを亡くしてしまったということを。
小野先生が悪くないことは、医療現場で働く私にはすぐに分かる。
でも、正論と感情は違うのだ。
遠藤先生は、どんな思いで小野先生と働いているのだろう。