最恐ドクターの手懐けかた





それを聞いた産婦は、涙をぽろぽろこぼして震えていた。

そして、遠藤先生は



「はぁ!?ふざけんな!!」



産婦人科部長の小野先生に掴みかかる。




「てめぇ、また殺す気か!!

あいつの子供を奪っただけでは物足りないのか!!!」






それで、分かってしまった。

遠藤先生の初恋の人の担当医が、小野先生だったということを。

小野先生の担当した女性が、頸管無力症によって赤ちゃんを亡くしてしまったということを。

小野先生が悪くないことは、医療現場で働く私にはすぐに分かる。

でも、正論と感情は違うのだ。

遠藤先生は、どんな思いで小野先生と働いているのだろう。


< 102 / 273 >

この作品をシェア

pagetop