最恐ドクターの手懐けかた




モニターを見て確信した。

私には、この子を諦めることなんて出来ないということを。

まだ見えないこの子が、たまらなく愛しいのだ。





「可愛い……」



まだ何も見えない胎嚢を見て微笑む私に、



「冴木さん……今後はどうするの?」



遠慮がちに聞く畑中先生。

畑中先生はびっくりすると思うけど……




「産みます」




しっかりと告げる。

その瞬間、畑中先生の顔がホッとしたように明るくなる。

だけど、少し困ったように私に聞く。



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