最恐ドクターの手懐けかた
私の言葉に、少し表情を緩める森田さん。
そんな森田さんを見ると、少しだけ心がホッとした。
「それでは時間が来たので、促進剤の流量を上げますね」
ポンプを操作する私を、
「冴木さん」
森田さんが呼ぶ。
私なんかを名前で呼んでくれて……心が温まった。
だけど……
森田さんは面白そうに、私に携帯を差し出した。
「陣痛が酷くなるまで、私はこれを見て楽しんでいるんです」
そう言う森田さんの携帯に映っていたものは……
紛れもなく
「漢マン……」
だったのだ。