最恐ドクターの手懐けかた
「俺の父親は、それなりに有名な音楽家だ。
俺は奴から何も教えられた覚えはないのに、天性の才能が身についていた」
うわー……
それ、つまり自慢だよね?
自分は医者のうえ、天才だって。
軽蔑する私に、遠藤先生は自慢を続ける。
「作詞作曲のノウハウはもちろん、ドラムだって叩けたし、絶対音感はあるし。
ギターなんて生まれた時から弾けた」
そんなはずないでしょ?
生まれた時からって……あんた本当に産婦人科医なの?
なんて言葉が出かかった。