最恐ドクターの手懐けかた
そんな中……
木村産婦人科からの急患が到着する。
担架を押す救急隊員とともに、医師らしい男性も飛び出んでくる。
彼はすくっと立つ遠藤先生を見るなり、顔を歪めて叫ぶように伝えた。
「子宮口八センチ、胎胞脱出、陣痛も始まっています!!」
「はぁ!?子宮口三センチじゃねぇのか!?」
そう聞き返した遠藤先生の声も……木村産婦人科の先生と同じく、いや、それ以上に震えていた。
こんなに取り乱した遠藤先生を、初めて見た。
「何としても……手術を……」
その額には汗が浮かんでいる。