【短編】チョコレートは恋の味
丁度、片づけが終わると千宙がやってきた。


すごい、私の片づけが終わるタイミングも知ってるんだ、千宙さま。


恐れ多い。


「で、波奈は何作りたいの?」


ピンクの可愛らしいエプロンを身につけながら、千宙は聞いてくる。


「・・・・もう全てお任せします。」


「だと思ったよ。考えてきてあるから、私の言う通りにやってね?」


「はい。」


千宙はものすごく楽しそうだ。


チョコ作りって楽しいものなの?


すごいな。


「じゃあ、まずは・・・。」


てきぱきと指示を出す千宙。


それについていくのが、やっとでした。


ああ、もうどうにでもなれっ!


* * *
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