加工アプリ
「雅」


帰りのホームルームを終えて、博正が声をかけてきた。


待ちに待っていたこの時間。


なのに妙に博正の事を意識してしまって上手に笑う事ができない。


いつも通り。


いつも通りでいいから。


自分自身にそう言い聞かせて、博正へと近づいた。


「で、どこに行きか決めたか?」


「え、駅前にできたコーヒーショップとかどう?」
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