浮気の定理
水落の嫌がらせはあれからもずっと続いていた。



画像を取り返そうにも、水落に接触するのが怖くて、どうすることもできなかった。



会社ではなるべく一人にならないように気を付けていたし、帰りは山本に送ってもらっていたから、それ以上水落に何かされることはなかった。



それでもいつ会社の人にばらされるんじゃないか、雅人に気付かれるんじゃないかと、毎日生きた心地がしなかった。



誰にも相談できず、一人怯える日々を重ねていた頃。



雅人に離婚をつきつけられたのだ。
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