浮気の定理
「でも、例外はあるよね?例えばDVとか、夫がお金入れないとかさ」



DVと聞いて、涼子の体がピクッと震える。



これ以上、この話を引き延ばすべきじゃないと、涼子の中で警報が鳴った。



涼子はありさの言葉に曖昧に返事をすると、前を歩く桃子に声をかける。



「今日のランチは何系なの?」



桃子が少し窮屈そうに後ろを振り向く。



真由の腕のせいで、身動きが取れないらしい。



「久々のフレンチだよ」



それを聞いて、ありさもさっきの話など忘れたかのようにランチの話題に食いついた。
< 464 / 730 >

この作品をシェア

pagetop