浮気の定理
「あ……うん、そうなんだけど、土曜は勇も休みで、家族で出掛けることになってるのよ」



「そうなの?花、すごく楽しみにしてたわよ?

幼稚園にも入ったばかりなんだし、そっちを優先した方が花のためにはいんじゃないかしら?」



――そんなの、言われなくたってわかってる!



わかってるけど……



「そうだね?勇にも相談してみる」



「そうしなさい」



いつの間にか戻ってきていた花が、不安そうな顔で私を見つめていた。



「ばじゃー、行けないの?」



一瞬、返事が出来なかった。



こんなに楽しみにしてる花になんて言ったらいいのかわからなかったから……
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