3年後、あの約束の続き
週末は結局どこにも出掛けず、週明けの展示会を迎えた。
私は直接会場に向かう。
滅多に乗らないモノレールにゆられ、大きなホールに到着する。ここが会場だ。
会場に到着すると、既に他のブースの人たちは組み立てをしている。
人混みの間を縫うように歩き、自分たちのブースの場所にきた。
「おはよう、渡辺さん」
章だ。章は業者の人たちと一緒に来ることになっている。
「おはようございます、皆さん到着しました?」
「はい、今搬入口につけました。搬入しますね」
章が言っている間にも続々と骨組みが到着し、組み立てられていく。
さすが業者の人は慣れているだけあって、あっという間にブースが出来上がっていく。
私は壁が出来上がった所から、ホログラムシートを貼る作業に入る。
照明が予想よりいい感じに入ってくれて、キレイに光っている。
目を引くのでいいのではないだろうか。