3年後、あの約束の続き
なぜか会議室で、私と章、オルセン氏、ガブリエウという奇妙な4人での面談が始まった。

緊張の面持ちでオルセン氏を見ると、少し微笑んで気さくな笑顔を浮かべた。

‐君がマナミだね。エリックでいいよ

ニコニコ笑いながら、流暢に英語を喋るオルセン氏・もといエリック。
よろしくお願いしますと言ったものの、どんな態度をとればいいかはわからない。


「first of all…」
エリックが、まず最初に…と話をはじめる。


‐アキラ、ノルウェーに帰国命令だ。プロジェクトが再始動する。
できれば7月終わりまで居て欲しかったが、至急帰国して欲しい。

さっきよりも真剣な表示を浮かべたエリックは、章にそう告げた。


‐そしてアキラに報告がある。僕はプロジェクトを外れることになった。
彼と一緒にね、ポルトガルで仕事をすることになったんだ


彼‐と指差した方向に居るのは、ガブリエウだ。
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