散る桜
18


「ずっと一緒にいたい。でも今はまだだめなんだ」

そう呟いて、彼はわたしの指先に、草を巻き続けた。


それは、彼を閉じこめている、透明な檻のようだった。

見えない檻の境界ぎりぎりで、彼はわたしを抱きしめる。


いつからここにいるの?と尋ねると、わからないと彼は笑った。

時を忘れるほどだと、彼は何でもないことのように言う。

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