散る桜
39


彼とは逢いたい。が、死の魅力はどんどん薄れていく。

彼と一緒にいることで、生きるのも案外悪くないと感じるのはきっと、本末転倒だ。


そして彼女は、そんなわたしを許してはくれないだろう。


彼はいつものように、わたしの指先から血を舐めて、無言で草を巻いた。
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