散る桜
44


「代わりって……」


「おばあちゃんは、許されないことをしてしまったのよ。姉さんはその身代わりに、わたしを守ってくださった」

祖母は声を震わせて、涙を拭うこともせずわたしを見つめた。


「しいちゃんは、おばあちゃんのこと嫌い?」

わたしは無言で首を振った。


「おばあちゃんは、しいちゃんのことが大好きよ。あなたのパパとママも。だからね、もう、しいちゃんに傷ついて欲しくないの」

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