Valentine's Years
彼と私の兄とは学生の頃からの天敵同士。
同学年で同じ部活のライバル。
性格は真逆で常に揉めていたとか。
…と言っても、冷静で論理的な彼に単細胞の兄が腹を立て噛み付いていたらしいが。まさに水と油だ。
「あいつだけはやめろ!」
「あいつをお兄さんとは呼べないよ」
折角叶った恋も破局。
でも諦め切れず同じ会社に入社。
友人からストーカー呼ばわりされながら現在に至る。
「本当はチョコレート好きですよね。私の気持ちと一緒に受け取って下さい。そしてこれは兄から…」
私は二つのチョコの箱を差し出す。
「はっ?」
「俺からのチョコを受け取る覚悟があるなら、可愛い妹の為に終戦にしてやるって言ってました」
「ゲッ…しかもリキュール入り。下戸の俺への嫌がらせとしか思えないんだけど…」
「“少しは鍛えておけ。飲みに行くぞ”だそうです」
やっと修復できそうな恋。
でもきっと会社でも家でも、まだ前途は多難そうだ…
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