彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
とっさに体を支えたが、立っているのがやっとの状態。
「大丈夫ですか、烈司さん!?いつの間に、タクシーを呼んだんです!?」
「凛たんが、お家訪問に行ってすぐだよ・・・」
「え!?それじゃあ最初から、力を使う気だったんですか!?」
「ははは・・・俺はいわくつき担当だからな・・・うう、気持ち悪・・・!」
そう言った烈司さんが口元を抑える。
慌てて背中をさすれば、苦しそうに深呼吸する。
「烈司さん、しっかりしてください!タバコは買えませんが、飲み物を買ってきましょうか!?」
「うっぷ!・・・できれば、側にいてほしいかな・・・!ゼーハーゼーハー・・・!」
「わ、わかりました!」
青い顔で頼む相手にうなずく。
タクシーが来るまでの間、彼の背中をなで続けた。
その後、烈司さんとフェリチータに帰った時、会長さんから電話が来た。
「すごいぜ、チョコちゃん!騒音がぴたりとやんだぜ!」
「本当ですか!?」
大音量で合掌していた声は、私達が帰ってすぐに止まったという。
さらに翌日、逃げるようにして迷惑な住人は引っ越してしまった。
烈司さんの話を聞き、左隣の家の庭を掘ったところ、変な人形が大量に出てきたと教えてくれた。
会長の要請もあり、烈司さんはその人形のお祓いもした。
「あの騒音の家に、一体なにしたんですか、烈司さん・・・?」
「ははは・・・良いこと♪」
弱弱しくも、楽しそうに語る先輩に、それ以上のことは聞けなかった。
あえて言うなら、被害者だった高田の奥さんがお礼の品をいっぱい送ってくれた上に、烈司さんのお店のお客さんになったそうです。
〔★烈司は顧客をゲットした★〕