彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



屋台で買い物をしながら、用意してくれた席に向かった。

途中、視界が悪いのでお面をずらして斜めにつけた。

持ちきれないおもちゃは、買ってくれた人が・・・持つことなく、私の四方を囲んでいる友達4人が分担して持ってくれた。

それは悪いので私も持つと言ったけど、持たせてくれなかったことで・・・罪悪感が増す。




「つきましたよ、凛さん!こちらになります。」




そう言って可児君が指さすのは、打ち上げ花火を見るには最適なスペース。

毎年人気の最前列だった。



「え?あんないい場所、取れたんですか?」

「ウェイウェイウェイ!もちろん!俺、リンリンのためにキープした的な!」

「おっと、場所を見つけたの俺だよ?」

「あ、ありがとう二人とも・・・。」

「ウェイウェイウェイ!リンリンのためなら、お安い御用さ~」

「あなたのために尽くすのが、俺の務めですからね?」

「あはははは・・・」



私の両脇を固めているイケメンからの言葉に、頑張って笑顔を作りながらお礼を言う。



「凛の奴・・・・至れり尽くせりだな。」

「み、瑞希先輩!でしたら俺が、お世話を!」

「あ!?ずるいよ、円城寺君!瑞希お兄ちゃんは僕が~」


「瑞希も人のこと言ねぇな。」

「「「やけるねー」」」



〔★初代龍星軍の意見が一致した★〕



「凛さん、足元に気をつけてください!」

「あ、ありがとう、可児君。」

「オメーら、瑞希先輩達の到着だぞ!」

「言わなくてもわかってんよ、大河!」

「先輩方、お待ちしてました!」



円城寺君の言葉を受け、場所取りをしていた仲間が答える。



「ちわっす!真田先輩、宗方先輩、朝霧先輩、獅子島先輩、百鬼先輩!」

「凛君も、こんばんは。」

「悠斗君、秀君。」



待っていたのは甚平姿の長谷部悠斗君と吾妻秀一君。

なごやかに迎えてくれたが、すぐにギョッとした顔で瑞希お兄ちゃんと円城寺君を見る。



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