彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



思わず感心してしまったが、そんなのん気な場合ではなかった。



「凛ちゃんの隣はあたし!」



そう言って私を正面から抱きしめるモニカちゃんと、



「凛たんを誘ったのは俺だ。」



右手をつかんで離さない烈司さんと、



「凛道は俺が見ると言ってるだろう・・・!?」



左腕を握りしめながら言う獅子島さんと、



「わはははは!凛助ぇ~!!」



背後から猫つまみをしてゆさぶる百鬼のおかげで・・・



「やめて下さい!!凛がもみくちゃになってます!!」

「お助けをぉ~~~~~~~~~~~~~!」



カンナさんの言葉通り、窮屈な状態になる私。



〔★バーゲン品状態だ★〕



「―――――――――――オメーらいい加減にしろっ!!」




その声で、体が自由になる。




「大丈夫か、凛!?」

「み、瑞希お兄ちゃん。」




彼が私を奪い取ってくれていた。



「また凛がつぶれるだろう!?いい加減にしやがれ!」

「なによぉー!自分は凛ちゃんの隣になれるからって~」

「そうだよ!文句あっか!?」


(え!?)


モニカちゃんの言葉を否定することなく彼は言った。



「来い、凛!」



私の肩を抱きながら座った。



もちろん、隣同士!!



「凛は俺の弟だ。俺が隣で管理して何が悪いんだよ?」



(やっ、やったー!)



無事、瑞希お兄ちゃんの隣をゲット!

これなら、心行くまで瑞希お兄ちゃんを鑑賞できる!



〔★花火を見ろ★〕



ウキウキする私の横で瑞希お兄ちゃんが言った。



「高千穂、凛の隣に座れ。」

「え!?」

「あ、あたしっすか!?」

「親衛隊長なら、隣にいるもんだろう?」



もっともなことをニヤニヤしながら言う瑞希お兄ちゃん。



「なぁ、烈司?」



それで初代親衛隊長もニヤリと笑う。



「瑞希が言うなら仕方ねぇな・・・高千穂に譲るぜ。オメーらもいいよな?」

「フン!俺は物わかりの良い先輩だからな・・・夏の思い出作りの協力ぐらいしてやるさ。」

「わはははは!若い2人に譲ってやるぜ!」



(なんか・・・別の意味がある気がする・・・)



〔★別の意味だろう★〕



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