彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「まったく・・・誰が凛の近くに座るか、どこに座るかで大騒ぎしてもめやがって!どこまで面倒かけさせるんだか。」
「あ・・・・すみませんでした、瑞希お兄ちゃん。僕のせいで・・・」
「ばか!勘違いすんな!凛が謝るなよ!」
気まずい思いで謝れば、私の頭をなでながら言ってくれた。
「お前は悪くない。まぁ・・・人気者はつらいってことだな?」
「そんな・・・僕が頼りないから、心配されてるだけで・・・」
「けど、嫌いな奴を心配したりしないだろう?ダチが増えて、良かったな?」
「え?」
「結構気になってたんだぞ?龍星軍、1人でどこまでやれるのかって思ったが・・・なんのことはねぇ。ちゃんと良い仲間を作ってきた。」
「・・・そうですね・・・」
そう言われて変な気分になる。
凛道蓮を始めた時は1人だった。
最初は、瑞希お兄ちゃんが目的で始まったこと。
友達というか・・・そんなつもりじゃなかった。
それが今は・・・・
「瑞希、凛たん!戻ってきていいぜ。」
「早くモニカちゃんのお膝いにおいで~」
「お前がそう言うことを言うから、いかんのだぞ。」
「わはははは!早く次の修羅場になりやがれ~!」
「凛さんを巻き込まないでくださいよ、百鬼先輩!真田先輩、俺が守りますんで凛さんをお返しくださーい!」
「うはははは!さすが瑞希はんや!わしらの扱いをわかっとる!」
「ついでに、大河の気持ちもわかってくれればな。」
「うるせぇぞ秀!瑞希先輩、カムバッーク!」
「ウェイウェイウェイ!カンナっちは、『は』から始まる男の気持ちを理解してほしい系~」
「はあ?あたしゃ、凛のことで精いっぱいなんだよボケ!凛、もう大丈夫だからな!」
「ざけんなよ、幡随院ぁ!!カンナもぉ~!!」
「ということで、俺達もうケンカしないのでお戻り下さ~い!ぼっしー&お兄様!」
(・・・・友達、か。)
「帰るか、凛?」
「・・・はい。」
凛道蓮は、仮の姿だけど・・・それでも友達でいいのかな?
私が『凛道蓮』じゃなくて、『菅原凛』だってわかったら、この友情はなくなるのかな?
(瑞希お兄ちゃんは・・・どう思うのかな・・・?)
そんな思いで、席に戻った時だった。