彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



「相変わらずにぎやかだな、瑞希。凛道。」




その声に瑞希お兄ちゃんが反応する。



「あ、くみちょう?」

「え!?どこの!?あの変態ですか、瑞希お兄ちゃん!?」



私の中のブラックリスト、最悪のヤクザの親分を思い出して殺気立つが・・・



「俺を誰と間違えてんだ、ジャック・フロスト!」

「あ!?雑賀先生!?」



いたのは、東山高校の教師だった。

瑞希お兄ちゃん達の元担任で、円城寺君達の担任でもあった。



〔★高校教師が現れた★〕



「ご無沙汰してます。花火見物ですか?」

「ばか。パトロールしてんだよ。」



私の問いに、メッ!と言いながら軽く頭を小突かれた。

それに仲間が反応する。



「ちょっとー!リンリンへの暴力反対!俺、怒っちゃう的な!?」

「我が君・・・後で仕留めましょうか?消してご覧に入れましょう。」

「やめて下さい!!大丈夫だから、ちーちゃん!つなぐも、実行しないで下さい!」

「はははは!ずいぶん懐かれてるなー?」



私を見て笑った後で、視線を瑞希お兄ちゃん達に移す雑賀先生。



「最近、ビルを1つ焼いたそうだな?」

「俺らじゃないっす。凛も違いますから。」

「おまわりさんはそうは思ってないぞ?気をつけろよ。」

「心配してくれてんすか、先生?」

「これでも、お節介焼きだからな。」



雑賀先生の言葉に、お兄ちゃん達5人が笑う。

それに満足そうにした後で、先生は円城寺君達を見ながら言った。



「円城寺、お前ら!夏休みの宿題はちゃんとしてるか?」

「はあ?宿題だぁ?」



(宿題って・・・)



「ちゃんと出せよ!お前らの場合、やってなかったら進級にも響くんだからな!?」

「うっせぇーな!休みの日まで、教師面すんのかよ?」

「雑賀先生の言うことを聞け、大河。ちゃんとやれよ?」

「もちろんです、瑞希先輩!!ちゃんと夏休みの宿題、やります!!」

「って、教師の俺の言うことよりも、瑞希の言うことなら聞くのかよ!?」

「すごい変わり身ですね・・・」

「うはははは!凛もあんな感じやでー!?」

「絶対違います!」



〔★自分では気づかないだけだ★〕



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