彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「はははは!瑞希がいれば、宿題提出は安心か?じゃあ俺は、パトロールがあるからもう行く。ちゃんと保護者しろよ、瑞希先輩?」
「他の四人にも言って下さい。ガキと一緒になって遊びやがるんですよ。」
「俺、気持ちは若いから~」
「あたしもー乙女心は永遠よ!」
「少年の心を忘れないことは大事ですので。」
「わはははは!オネェ心はわかるが、オメーが少年だった時はねーじゃんか、伊織~!?」
「乙女よ、馬鹿助!」
「スケベ親父心しか持っとらん分際で何を言う・・・!?」
「いてててて!?なにんすだー!?」
からかった百鬼の頬を両側からひねるモニカちゃんと獅子島さん。
「お前らは変わらんな。」
「そりゃどーも。」
(変わらないんだ・・・。)
なごやかに話す雑賀先生と瑞希お兄ちゃんに、何とも言えない気持ちになる。
「あんまりバカ騒ぎするなよ?じゃあな。」
「あ・・・」
そう言うと、私の頭をなでてから去って行く雑賀先生。
「あー!凛ちゃんにセクハラして~組長のばかぁ!」
「オメーと一緒にするな!組長の場合は、親心だろう?」
「よかったな、凛たん?雑賀先生にも、好かれてるみたいだぜ?」
「そ、そうですか・・・?」
「だからと言って、気安く触らせるな。いいな、凛道?」
「わははははは!金取れるんじゃねぇか!?」
先輩方の話を聞きつつ、先生らしく去って行った人を見る。
私がヤンキーらしくないと見抜き、暴走族をすることを止めた大人。
(普通はそうよね・・・)
あの時は反発したけど、今なら素直に、その心配してくれた気持ちに感謝できる。
(だからと言って、瑞希お兄ちゃんとのつながりである龍星軍4代目総長をやめる気はないけどね。)
〔★そこはきっちりしていた★〕