彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「見た目からして、ジュースの販売機じゃない・・・?」
というか、飲食物じゃないよ。
よくわからない棒状のものが入ってる。
販売されている。
値段がすごく高い。
(何に使うの??)
よくわからなかった。
〔★凛は未知と遭遇した★〕
おかしいと思ったので、扉の中にしばらく手を入れてから確認する。
(冷気がこない・・・・)
「てか、これって自販機じゃ・・・冷蔵庫じゃないよ。」
がっかりな思いで扉を閉める。
(あとで、瑞希お兄ちゃんならぬミクお姉さんに、どこに冷蔵庫があるか聞いてみよう。)
そう思いながら浴室の方を見る。
聞えてくるのはシャワーの音。
(瑞希お兄ちゃん、まだかなー・・・?)
女装するのに、時間がかかってるのかな?
でも、私と同じ着ぐるみパジャマだよね?
もしかしたら、気づかれないようにお化粧をしてるのかもしれない。
カツラもかぶらなだめだし、ネイルの処理も考えれば・・・男装より大変かもしれない。
「あれ?もしかして、この隣が冷蔵庫じゃない??」
閉めた家電の隣に、似たようなものがあった。
扉を開けて見てビンゴ。
「お茶だぁ~!」
飲み物が入っていた。
ルンルン気分でドリンクを取り出した時、浴室の扉が開いた。
「あ。」
「あん?」
現れたのは、湯上りの羊・・・ではなく、湯上り美人。
「わーい、ミクお――――――――!」
「なにやってんだー!?」
パーン!
「あう!?」
〔★瑞希の平手打ち、凛に10のダメージ★〕
いきなりはたかれた。
けっこう強かった。
(ときめいてしまったけど、私何か悪いことした!?)
状況を把握できない私を、乱暴につまみ上げる好きな人。
「お前にはまだ早いだろう!?」
「ええ!?早いって??」
「今必要か!?」
「だ、だって、ほしかったので・・・」
「はあ!?お前、皇助みたいになりたいのか!?」
「な、なんですか、それ??喉乾いただけで、そこまで言いますか!?」
「の、のどがかわいた!?」
それで、私と冷蔵庫を見比べる瑞希お兄ちゃん。
「なんだ・・・冷蔵庫と間違えたのね。」
あからさまにホッとした顔をする。
「なんだと思ったんですか・・・?」
「ば!?何でもないわよ!あー暑い暑い!」
(ホント、なんだと思ったの??)
〔★知らない方が良い★〕