彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「あ~・・・ホント暑いわ~!クーラー何度!?」
「・・・28度です。」
「あげましょう!」
そう言ってリモコンをつかむのだが・・・
「あ!待って下さい!それはー」
ピッ!
「テレビのリモコンです・・・」
《ああ~ん!気持ちイイ~!》
「へ・・・?」
「どわあああああああああああ!!」
テレビの音と、私の声と、瑞希お兄ちゃんの悲鳴が上がる。
というか・・・
《好き、好き、好きよー!もっと抱いて!》
「え・・・?」
大画面いっぱいに広がる綺麗な女の人・・・
「全裸・・・?」
「うわああああああああ!!見るな!見るんじゃない!!」
「・・・!!?」
(見るなと言われても、もう遅いですよ・・・!)
裸の男女のリアルな映像を見せられ、顔が引きつるのを自覚する。
「り、れ、蓮、君・・・・!」
必死に、瑞希お兄ちゃんが何か言おうとしてる。
私も理解しようと言葉をつむぐ。
「こ・・・これは、どういうことで・・・・?」
「いや、だから、その!」
「ここ・・・普通のホテルですよね・・・?」
「~~~~~~~~~~~~~~~ばっか野郎!!」
私の問いに罵声で返す瑞希お兄ちゃん。
そして、真っ赤な顔で私に言った。
「『ラブホテル』だ、ばか野郎・・・!!」
「『ラブホテル』!!?」
ラブホテルって、あの噂のホテル!?
深い仲であるカップルが使うという特別なホテル!?
アダルトなことだけをするためのホテ・・・!?
「ラブホ・・・・!?」
「おい?」
想像して恥ずかしくなる。
「おい!?」
お姉ちゃんの格好をしている瑞希お兄ちゃんから離れる。
「おいおいおい!」
裸の瑞希お兄ちゃんを思い出して全力で離れる。
「なんで、お前が逃げるんだよ!?」
〔★凛は本能で逃げだした★〕