彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「・・・蓮君?」
目に見えて落ち込む凛に戸惑う。
「どうしたの、蓮君?」
「いえ・・・急に眠気が来たので・・・」
そう伝えて、ミクお姉さんに背を向けて布団に潜り込む。
(これは悪い夢だわ。)
眠ろう・・・。
隣にいるのは、瑞希お兄ちゃんではなく知らないお姉さん。
知らないお姉さんがダメなのが年下であって、瑞希お兄ちゃんはダメではない。
ダメではない・・・
〔★凛は自分に言い聞かせた★〕
寝ようと思って目を閉じたら、まぶたが熱くなる。
鼻の奥がつんとしてくる。
涙が止まらなくなった。
「・・・おい?」
「・・・・!」
「おい!何で泣いてるの!?」
「あ・・・」
気づけば、私をのぞき込む羊・・・ではなく、ミクお姉さんに変装した瑞希お兄ちゃんがいた。
困惑した顔で私に聞いてくる。
「蓮君まさか・・・・私が年下がダメって言ったのが、そんなにショックなの・・・!?」
「そ、そういうわけでは・・・」
「そこから態度が変わったじゃない?」
「ち、違うんです!」
本当はそうだけど。
「あなたが・・・」
「私が?」
(あなたが、年下と恋愛できないって言うから・・・・)
それを言葉にすることは出来なかった。
「ちょっと!?」
反射的に、ベッドから抜け出る
「なによ、寝るんじゃなかったの!?」
「来ないでください!」
背中を向けたまま、ソファーに寝転がりながら言った。
「あなたの隣にいると、甘えたくなるので離れます!」
「え?」
「そ・・・そっくりなんです!あなたは、僕が1番大好きだと思っている方に雰囲気が・・・」
「1番大好き・・・?」
「その人にダメって言われたみたいで、悲しくなったんです!!」
そういうのが精いっぱいだった。
消臭剤のするソファーに体を沈めるながら告げる。