彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



ふいに、ヤマトの家のインターホンが鳴る。



ピンポーン!



訪問者を知らせる音。

誰であるかは予想がついた。



「ちーちゃんですかね?」

「うははは!タイミング的にそうやなぁ~!凛で、出てくれへーん!?答えが出そうやねん!」

「えー?仕方ないですね・・・・」

「うはっはっはっ!よろしくぅ~♪」

「まったく・・・」



ヤマトの態度に呆れたけど、せっかく自力で勉強をする気になったのだ。

集中力が切れるような動きをさせるわけにもいかないから立ち上がる。

問題集にかじりつく家主の代わりに玄関を開ける。



「ウェイウェイウェイ~!!リンリン、キターァ!!!」

「ああ、ちーちゃん、こんに・・・。」



テンションの高いギャル男を、お出迎えしたはずだったんだけど・・・



「よぉ、凛!」

「え!?カンナさん!?」



来たのはちーちゃんだけじゃなかった。

ちーちゃん以外の人達もいた。



「ど、どうして!?ちーちゃんだけじゃなかったんですか!?」



なぜか、カンナさんを含めた龍星軍のメンバーがいた。

口にした疑問に、ヤンキーが流が不満げに言う。



「はあ?なんだよ、あたしらが来ちゃ不満か!?」

「そ、そういうわけでは~」

「つーか、カンナだけ行かせられるかよ!」

「てことで、俺は付き合いで来てやっただけだ。」

「そう言うなよ、大河。宿題が片付けば、もうけもんだろう~?」

「俺はあくまで、五十嵐が凛さんにご迷惑をかけていないか、監視の意味もありまして~」

「我が君~♪ぼっし~♪お会いしたかった!お邪魔しますね~♪」

「・・・。」



思ったよりもたくさん・・・やって来た。



(てか、全員集合じゃない!?)



〔★現役龍星軍が現れた★〕



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