彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



先行きに不安を感じていたら秀君に聞かれた。



「凛君、勉強道具は?」

「ああ、僕は終わってるからいいんです。今日は、アドバイザーとして来ました。」

「はあ!?終わった!?」

「オイオイ!まだ夏休みは、3分の2しか過ぎてないぞ!?」

「もう3分の2も終わってるんですよ、悠斗君?」

「うははは!凛は、真面目で物知りやからな~!ちゅーことで、ここはどうしたらええねん!?」

「ああ、これはXを使う計算式ですよ。」

「うははは!この漢文どないしたらええねん!?どう読んだらええんや!?」

「下から読むんですよ。」

「うははは!こんな化学式、わし知らんで~!?どないしょー!?」

「教科書を見て下さい。このページに載ってるでしょう?」

「うははは!ほんまや!さすが凛やな!おーきに♪」

「どういたしまして。他に質問があったら応えますよ?」

「ほな、これの答え教えて♪」

「自力でして下さい。」

「うははははは!手厳しいのぉ~!」

「凛、お前・・・」



私とヤマトのやり取りを見ていたカンナさんが、恐る恐ると言った感じで聞いてきた。



「円城寺の宿題を、高1の問題を凛が簡単に解いてるってことは・・・・・もしかして凛は、あたしらとタメなのか・・・!?」

「え?同じ年だって、言いましたよね?」

「はあぁあ!?マジか!?マジでタメ!?五十嵐が飛びぬけて、馬鹿ってわけじゃないのか!?」

「うはっはっはっはっ!カンナはん、さすがのわしも泣くよ?」



(私そんなに、童顔なんだ・・・・・)



〔★凛とヤマトはダメージを受けた★〕



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