エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい
「即答なところが凛華らしいね」

「だって自分にメリットありまくりだし、もしかしたらこれが本当の恋愛に発展する事だってあるかもしれないじゃない? 一緒にいたらいろいろいいところが見えてくるかもよ」

「うーん……そうかもしれないね」

「だから私は応援するよ。なんかあったらその時に一緒に考えて悩めばいいし力になるからさ?」

「凛華…ありがとう」

あれだけモヤモヤしていたのに凛華と電話をしたら不思議と自分の気持ちが落ち着いていくのが分かった。

きっと私は自分の選択が間違いじゃないってこれで良かったんだと、私の一番の理解者である凛華に認めてもらいたかったのかもしれない。背中を押してもらいたかったんだと思う。

そして私は自分自身にもう一度言い聞かせた。もう迷わずに東條さんとの契約結婚を受け入れて前に進んでみよう。
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