綺麗なブルーを描けません
あたしは、彼女が呪縛をかけている旦那さんの、唯一魔術の利かない存在だったんだ。
きっと、柊くんは言ってしまってるんだ。
彼女の方が、あたしと飲みに行くことを許可してくれてなくても、柊くんの方が、そこだけは譲らなかったんだって。
…いろいろと、一目で悟らされる、目つきの鋭さ。
…怖いな。
あたしは、大人しく座り込んで、お兄さんに向き直った。
「あいつ、今、ここに向かってるよ」
…いないんだ。
中にいるって言ったのに。
「さっき、柊くんいる?って聞かれたけど、オレも柊なんだよな」
…。
あたしは、黙って、彼を睨んだ。
きっと、柊くんは言ってしまってるんだ。
彼女の方が、あたしと飲みに行くことを許可してくれてなくても、柊くんの方が、そこだけは譲らなかったんだって。
…いろいろと、一目で悟らされる、目つきの鋭さ。
…怖いな。
あたしは、大人しく座り込んで、お兄さんに向き直った。
「あいつ、今、ここに向かってるよ」
…いないんだ。
中にいるって言ったのに。
「さっき、柊くんいる?って聞かれたけど、オレも柊なんだよな」
…。
あたしは、黙って、彼を睨んだ。