綺麗なブルーを描けません
ダメージ受けてる状態で飲むと、いけないのか、そんなに飲んでないのにフラフラの、柊くんを柚葉さんは、半分背負うように、家まで送り届けた。

「こいつ、ズルいな。こんなヤツ、放って帰れないじゃん。…いや、違うかな。柊じゃなかったら、道に置き去りにしてる」

文句を言いながら、布団をめくって、風邪をひかないように、きちんと寝かせる。

「鍵かけて、ドアポストに入れとけばいい?」

「あ、いい。それ、あたしが預かってる鍵だから。…何か、あったときのために。…あ、…あたしは、預けてないんだけどね」
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