守りたい人【完】(番外編完)
その、あまりの痛さに涙が出た。
おまけに、右の手首も痛さで曲がらない。
恐怖心がムクムクと大きくなってきて、泣きそうになる。
それでも、こんな所にじっとしているわけにもいかず、もう一度右足に力を入れないようにして立ち上がるが、再び痛みが走って蹲る。
左足だけでどうにか降りられないかと考えたが、足場の悪くなった山道を何の明かりもなく片足だけで降りるのは不可能。
それに、さっきまで見えていた遠くの木も、今では真っ暗で何も見えない。
暗闇の中、パニックになりそうな心を抑えて冷静に考えようと何度も『大丈夫』と自分に言い聞かせる。
そして、ハッとしてポケットに突っ込んでいた携帯を取り出した。
それでも。
「うそ……圏外」
さっきまでは電波があったのにっ。
必死に携帯をいろんな所にかざして電波を探すけど、一向に通じてくれない。
その間も絶え間なく雷は鳴って、雨が体の体温を奪っていく。
八方塞がりの状態に目の前が真っ暗になる。
恐怖と不安で、訳が分からなくなって涙が流れた。
おまけに、右の手首も痛さで曲がらない。
恐怖心がムクムクと大きくなってきて、泣きそうになる。
それでも、こんな所にじっとしているわけにもいかず、もう一度右足に力を入れないようにして立ち上がるが、再び痛みが走って蹲る。
左足だけでどうにか降りられないかと考えたが、足場の悪くなった山道を何の明かりもなく片足だけで降りるのは不可能。
それに、さっきまで見えていた遠くの木も、今では真っ暗で何も見えない。
暗闇の中、パニックになりそうな心を抑えて冷静に考えようと何度も『大丈夫』と自分に言い聞かせる。
そして、ハッとしてポケットに突っ込んでいた携帯を取り出した。
それでも。
「うそ……圏外」
さっきまでは電波があったのにっ。
必死に携帯をいろんな所にかざして電波を探すけど、一向に通じてくれない。
その間も絶え間なく雷は鳴って、雨が体の体温を奪っていく。
八方塞がりの状態に目の前が真っ暗になる。
恐怖と不安で、訳が分からなくなって涙が流れた。