クールな御曹司の契約妻になりました
ふいに目が覚めると、カーテンの隙間から初夏のキラキラとした朝日が差し込んできていた。
えぇっと、私……。
まだ頭の中は半分夢の世界から抜けきれず、見慣れない部屋に考えを巡らす。
ふと視界に入ってきたのは、私の様子を眺めながら甘いマスクで微笑んでいる千裕さん。
そうだった!!私、昨日千裕さんの部屋に泊ったんだった。
一気に頭が冴えわたり、私は勢いよく飛び起きた。
「おっ、おはようございます……」
私の起き抜けの声に、千裕さんはクスリと肩を震わせながら、私の耳元で囁く。
「おはよう。香穂の寝顔、かわいかった」
千裕さんの言葉のせいで、なんだかくすぐったい。
私はあまりにも恥ずかしくて、千裕さんに背を向けた。