腹黒執事の極秘任務
「お嬢様の執事、ねぇ……」

あっと。
明日出発だ、支度しないと。

とは言え、自分の持ち物なんてそんなにない。
俺は手早く学生カバンと大きめのバックに荷物を詰めた。

しかしまぁ、翌日出発って何だっての。
通常なら絶対こんなことあり得ない。
今回は何もかもが異例らしい。

「翔護兄、どうしたの?
どっか出かけるの?」

同じ部屋の弟分がやって来て、不思議そうにこちらを見つめている。

「ああ。俺な、ここを出ることになったんだ。
……元気でな」

「えっ?! 兄ちゃん!!
どこか行っちゃうの?!」

しがみついてくる弟分の頭を撫でる。
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