バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
「こら。ちょっと待て」
いきなり後ろからツンッと襟を引っ張り上げられて、私は「ひゃっ!?」と首をすくめた。
な、なにするの!? 猫の子じゃあるまいし、とことん失礼な人!
「済まなかった」
キッと振り向くと同時に意外な言葉が聞こえて、思わず目をパチパチと瞬かせてしまった。
そのまま無言で見上げている私に、副社長は襟から手を放してハァッと息を吐き出してから、少し穏やかな表情になって話しかけてくる。
「悪かった。ちょっと……いや、かなり動揺していたせいで失礼なことを言ってしまったな。どうか許してくれ」
険のある表情から、いつもの王子然とした顔つきに戻った副社長が、私をじっと見ている。
綺麗な形をした、魅力的な黒い両目に真っ直ぐ見つめられて、思わずドキッとしてしまった。
「あ。い、いえ。あの、どういたしまして」
さっきまであんなひどい態度だったくせに、いきなりこんな素直な顔をされたら戸惑ってしまうじゃないの。
ま、まぁ、とにかく謝罪はしてくれたのだから、こちらとしてもそれなりの態度で接するのが社会人というものです。
いきなり後ろからツンッと襟を引っ張り上げられて、私は「ひゃっ!?」と首をすくめた。
な、なにするの!? 猫の子じゃあるまいし、とことん失礼な人!
「済まなかった」
キッと振り向くと同時に意外な言葉が聞こえて、思わず目をパチパチと瞬かせてしまった。
そのまま無言で見上げている私に、副社長は襟から手を放してハァッと息を吐き出してから、少し穏やかな表情になって話しかけてくる。
「悪かった。ちょっと……いや、かなり動揺していたせいで失礼なことを言ってしまったな。どうか許してくれ」
険のある表情から、いつもの王子然とした顔つきに戻った副社長が、私をじっと見ている。
綺麗な形をした、魅力的な黒い両目に真っ直ぐ見つめられて、思わずドキッとしてしまった。
「あ。い、いえ。あの、どういたしまして」
さっきまであんなひどい態度だったくせに、いきなりこんな素直な顔をされたら戸惑ってしまうじゃないの。
ま、まぁ、とにかく謝罪はしてくれたのだから、こちらとしてもそれなりの態度で接するのが社会人というものです。