バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
追いつめられて手に汗を握りしめている私の耳に、これ以上ないほど悪化してしまった場の空気も一変させるような、力強い声が聞こえた。
「ボヌシャンス迎賓館は、すべてが極上のブライダルハウスです。この場所でひとりでも多くの方に最高に幸せな門出を迎えていただくことが、私どもの使命と考えおります」
声の主は、私の斜め前に立つ副社長だった。
彼はスッと背筋を伸ばし、堂々と胸を張って大宮様と向き合っている。
「インテリアも、演出も、ブーケひとつカード一枚に至るまで、すべてにスタッフたちの誠意がこもっております。どうぞ安心して大切な挙式を我々にお任せください」
プライドに溢れる毅然としたその言葉は、大宮様に向けたようで、実際はサロンにいるお客様方と私たちスタッフに向けられていた。
スタッフへの信頼と、お客様への真心が感じられる副社長の頼もしい態度に、私の胸はギュッと熱くなる。
副社長、カッコイイです!
「……ふうん。それは結構なことね。でも熱意があることと成果を出せることとは別よ。あなたにこの私を満足させられるプランが立てられるのかしら?」
全員が感動の面持ちで彼の姿を見つめている中、大宮様がまだ諦めずにネチッこく絡んでくる。
本当にしつこい人だな。一度食いついたら絶対に離れないスッポンみたい。
「ボヌシャンス迎賓館は、すべてが極上のブライダルハウスです。この場所でひとりでも多くの方に最高に幸せな門出を迎えていただくことが、私どもの使命と考えおります」
声の主は、私の斜め前に立つ副社長だった。
彼はスッと背筋を伸ばし、堂々と胸を張って大宮様と向き合っている。
「インテリアも、演出も、ブーケひとつカード一枚に至るまで、すべてにスタッフたちの誠意がこもっております。どうぞ安心して大切な挙式を我々にお任せください」
プライドに溢れる毅然としたその言葉は、大宮様に向けたようで、実際はサロンにいるお客様方と私たちスタッフに向けられていた。
スタッフへの信頼と、お客様への真心が感じられる副社長の頼もしい態度に、私の胸はギュッと熱くなる。
副社長、カッコイイです!
「……ふうん。それは結構なことね。でも熱意があることと成果を出せることとは別よ。あなたにこの私を満足させられるプランが立てられるのかしら?」
全員が感動の面持ちで彼の姿を見つめている中、大宮様がまだ諦めずにネチッこく絡んでくる。
本当にしつこい人だな。一度食いついたら絶対に離れないスッポンみたい。