バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
顔を赤らめて下を向きながらひたすら狼狽している私に、副社長がこんなことを言い出した。
「その次にお前が言った言葉が最高だったな。……本当に素晴らしかった」
それまでの茶化すような口調を一変させて、彼は穏やかに微笑む。
「『一刻も早く、一組でも多く、この手で幸せな挙式を手掛けたい。だから私はこんな所で立ち止まってなんかいられないんです』。俺は一語一句違わず覚えている」
……そう。たしかに私は、そんな選挙演説ばりの熱弁を面接官相手にふるったんだ。
こうして思い出すと死ぬほど恥ずかしくて、体がカーッと火照って汗が噴き出す。両手で顔を覆ってしゃがみ込みたいくらいだ。
「実は俺がお前を合格にしたんだ」
「え!? 副社長が私を合格させてくれたんですか!?」
初めて知った事実に目を丸くして驚く私に、副社長が朗らかな笑顔で胸を張った。
「おう。コイツを他の所に取られてたまるかって思ったんだよ。お前と一緒に仕事をするようになって、俺の直感は正しかったと確信した」
その言葉を聞いた瞬間、体以上に心が熱くなった。
口先だけの優しい言葉や、お世辞なんか決して言わない彼が、こんな風に断言してくれた。
まだ気持ちばかりが空回りしている未熟な私なのに、副社長ってなんて懐の大きな男なんだろう。
「その次にお前が言った言葉が最高だったな。……本当に素晴らしかった」
それまでの茶化すような口調を一変させて、彼は穏やかに微笑む。
「『一刻も早く、一組でも多く、この手で幸せな挙式を手掛けたい。だから私はこんな所で立ち止まってなんかいられないんです』。俺は一語一句違わず覚えている」
……そう。たしかに私は、そんな選挙演説ばりの熱弁を面接官相手にふるったんだ。
こうして思い出すと死ぬほど恥ずかしくて、体がカーッと火照って汗が噴き出す。両手で顔を覆ってしゃがみ込みたいくらいだ。
「実は俺がお前を合格にしたんだ」
「え!? 副社長が私を合格させてくれたんですか!?」
初めて知った事実に目を丸くして驚く私に、副社長が朗らかな笑顔で胸を張った。
「おう。コイツを他の所に取られてたまるかって思ったんだよ。お前と一緒に仕事をするようになって、俺の直感は正しかったと確信した」
その言葉を聞いた瞬間、体以上に心が熱くなった。
口先だけの優しい言葉や、お世辞なんか決して言わない彼が、こんな風に断言してくれた。
まだ気持ちばかりが空回りしている未熟な私なのに、副社長ってなんて懐の大きな男なんだろう。