バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
昨日のことがあって、どうしても副社長のことを意識してしまう。
昨夜はベッドに入ってから、これから私たちの関係はどうなってしまうのかと悶々と悩んでいたせいで、なかなか寝つけなかった。
だから、一夜明けて普段とまったく変わらず仕事に集中している彼の様子を見て、ちょっと安心した。
昨日のあれは、なんと言うか……そう、一時的なものなんだ。
私たちの偽装恋愛という関係はこれからも変わらないし、私が男性とは一生無縁のまま仕事一筋に生きていくという決意も変わらない。
こんなすごいイケメンとあんなことがあったせいで、私の中の残り少ない乙女心がまだちょっと動揺しているみたいだけれど、大丈夫。
余計な感情なんて、すぐに跡形もなく消え去るはずだ。
「進行役が合図したら、花嫁様をブライズルームへ連れていってくれ。俺はバンケットのチームとちょっと話してくる」
「わかりました」
無駄な会話を一切せず、副社長は足早に遠ざかって行く。ヘアメイクさんがひと足先にブライズルームへ向かい、私も軽く身をかがめながらさり気なく花嫁様の背後に回って、次の予定を促した。
昨夜はベッドに入ってから、これから私たちの関係はどうなってしまうのかと悶々と悩んでいたせいで、なかなか寝つけなかった。
だから、一夜明けて普段とまったく変わらず仕事に集中している彼の様子を見て、ちょっと安心した。
昨日のあれは、なんと言うか……そう、一時的なものなんだ。
私たちの偽装恋愛という関係はこれからも変わらないし、私が男性とは一生無縁のまま仕事一筋に生きていくという決意も変わらない。
こんなすごいイケメンとあんなことがあったせいで、私の中の残り少ない乙女心がまだちょっと動揺しているみたいだけれど、大丈夫。
余計な感情なんて、すぐに跡形もなく消え去るはずだ。
「進行役が合図したら、花嫁様をブライズルームへ連れていってくれ。俺はバンケットのチームとちょっと話してくる」
「わかりました」
無駄な会話を一切せず、副社長は足早に遠ざかって行く。ヘアメイクさんがひと足先にブライズルームへ向かい、私も軽く身をかがめながらさり気なく花嫁様の背後に回って、次の予定を促した。