バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
「絶対に幸せになんか、させないから!」
女性は床の上に押さえつけられながら、ヘビが鎌首を持ち上げるようにグッと頭を上げ、声を限りに絶叫し続ける。
「死ぬまで付きまとってやる! 絶対に幸せになんかさせるもんか! 私の人生すべてを賭けて、あなたたちを不幸のどん底に陥れてやるから!」
そして調子の外れた声で、気が触れたように笑いだした。
「こいつ……。警察に突き出してやる!」
もはや我慢も限界といった表情で、女性に向かって一歩踏み出した花婿様を副社長の手が制する。
「お待ちください。こちらの女性のことより、今は花嫁様を安心させることが先決です。それによってお式の継続が可能かどうかもご両家で決めていただかなければなりません」
「式は続けるに決まっている! こんな女に邪魔されてたまるか!」
「ならばなおさら、花婿様には花嫁様のお心のケアをお願いいたします。別室をご用意いたしますので、どうぞそちらに」
完全に頭に血が上っている花婿様を穏やかな声で説得しながら、副社長はひとりの男性スタッフに指示を出した。
「おふたりを控えの間にご案内しろ。あと、できるだけ目立たないようにご両家のご両親様もお連れするように」
女性は床の上に押さえつけられながら、ヘビが鎌首を持ち上げるようにグッと頭を上げ、声を限りに絶叫し続ける。
「死ぬまで付きまとってやる! 絶対に幸せになんかさせるもんか! 私の人生すべてを賭けて、あなたたちを不幸のどん底に陥れてやるから!」
そして調子の外れた声で、気が触れたように笑いだした。
「こいつ……。警察に突き出してやる!」
もはや我慢も限界といった表情で、女性に向かって一歩踏み出した花婿様を副社長の手が制する。
「お待ちください。こちらの女性のことより、今は花嫁様を安心させることが先決です。それによってお式の継続が可能かどうかもご両家で決めていただかなければなりません」
「式は続けるに決まっている! こんな女に邪魔されてたまるか!」
「ならばなおさら、花婿様には花嫁様のお心のケアをお願いいたします。別室をご用意いたしますので、どうぞそちらに」
完全に頭に血が上っている花婿様を穏やかな声で説得しながら、副社長はひとりの男性スタッフに指示を出した。
「おふたりを控えの間にご案内しろ。あと、できるだけ目立たないようにご両家のご両親様もお連れするように」