バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
指示を出された男性スタッフが、落ち着いた仕草で「どうぞこちらに」とおふたりを促す。
心底から怯え切っている花嫁様の様子を見て、花婿様も副社長の提案に従う気になったらしい。女性の顔を憎々しげに一瞥してから、花嫁様の肩を抱いてスタッフの後について行った。
その後ろ姿を確認して、副社長は今度はメイクさんに指示を出す。
「キミ、今すぐ本館に戻って花嫁様のサイズに合うカラードレスを見繕ってくるんだ。ヘッドドレスも、アクセサリーも靴も、すべて最高級クラスの品を用意しろ」
「はい」
心得たようにうなづいたメイクさんが、携帯で本館と連絡を取りながら素早く行動に移す。副社長は次に、女性を取り押さえているスタッフに声をかけた。
「彼女を書斎の間に連れていって、そこで待機していろ。絶対に目を離すな」
こんな非常事態なのに、次々と的確な指示を出す彼の冷静さとリーダーシップに、私は内心で舌を巻いた。
花婿様と女性の間で交わされた短い会話(というか、ほぼ怒鳴り合い)から察するに、どうやら女性は花婿様の元カノらしい。
どうやら女性は別れが納得できず、ストーカー化しているようだ。
心底から怯え切っている花嫁様の様子を見て、花婿様も副社長の提案に従う気になったらしい。女性の顔を憎々しげに一瞥してから、花嫁様の肩を抱いてスタッフの後について行った。
その後ろ姿を確認して、副社長は今度はメイクさんに指示を出す。
「キミ、今すぐ本館に戻って花嫁様のサイズに合うカラードレスを見繕ってくるんだ。ヘッドドレスも、アクセサリーも靴も、すべて最高級クラスの品を用意しろ」
「はい」
心得たようにうなづいたメイクさんが、携帯で本館と連絡を取りながら素早く行動に移す。副社長は次に、女性を取り押さえているスタッフに声をかけた。
「彼女を書斎の間に連れていって、そこで待機していろ。絶対に目を離すな」
こんな非常事態なのに、次々と的確な指示を出す彼の冷静さとリーダーシップに、私は内心で舌を巻いた。
花婿様と女性の間で交わされた短い会話(というか、ほぼ怒鳴り合い)から察するに、どうやら女性は花婿様の元カノらしい。
どうやら女性は別れが納得できず、ストーカー化しているようだ。