バージンロードで始めましょう~次期社長と恋人契約~
「男性スタッフも一緒なんですから大丈夫です。それに……」
私は一瞬言い澱み、それから意を決して話した。
「それにたぶん、他の誰でもない私だったら彼女と対等な立場で話せると思うんです。私の声なら彼女に届くかもしれない」
険しい表情をしていた副社長の目が、わずかに変化した。私の発言の意味を問いかけるような眼差しをする彼に、軽く笑って言葉を返す。
「それに、もしあの女性がトイレに行きたいって言い出したらどうするんですか? さすがに男性じゃ女性用トイレの中まで入れませんよ? やっぱりここは女手が必要です」
副社長は困った顔をしてしばらく逡巡していたけれど、しぶしぶ納得してくれたらしい。
「わかった。俺もご両家に事情を説明したら、すぐに書斎の間に行く。いいか? 同じ女同士だからといって絶対に油断するなよ?」
「はい」
私は心配そうな様子の彼にペコリと頭を下げて、急ぎ足で書斎の間へ向かった。
ブライズルームとは反対側の突き当りにある書斎の間の扉の前に立ち、ふうっと一回深呼吸する。
そしてゆっくりノックしてから、静かに扉を開けて、中の様子を窺った。
私は一瞬言い澱み、それから意を決して話した。
「それにたぶん、他の誰でもない私だったら彼女と対等な立場で話せると思うんです。私の声なら彼女に届くかもしれない」
険しい表情をしていた副社長の目が、わずかに変化した。私の発言の意味を問いかけるような眼差しをする彼に、軽く笑って言葉を返す。
「それに、もしあの女性がトイレに行きたいって言い出したらどうするんですか? さすがに男性じゃ女性用トイレの中まで入れませんよ? やっぱりここは女手が必要です」
副社長は困った顔をしてしばらく逡巡していたけれど、しぶしぶ納得してくれたらしい。
「わかった。俺もご両家に事情を説明したら、すぐに書斎の間に行く。いいか? 同じ女同士だからといって絶対に油断するなよ?」
「はい」
私は心配そうな様子の彼にペコリと頭を下げて、急ぎ足で書斎の間へ向かった。
ブライズルームとは反対側の突き当りにある書斎の間の扉の前に立ち、ふうっと一回深呼吸する。
そしてゆっくりノックしてから、静かに扉を開けて、中の様子を窺った。