颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「そ……ご……」
桐生颯悟の指は長い。私の耳の裏でその指が動いてゾクゾクした。
亀のように首をすくめてその刺激に耐えるけど、桐生颯悟はそんなことにもお構いなしにキスを続ける。
もう、おやすみのキスの範疇をぶっちぎりで越えている。
あ。
もう片方の手がパジャマのボタンに触れた。引っかくようにそれをいじって。
もしかして、このまま……?
ということは、桐生颯悟は私に欲情しているわけで。
それなら、もう、このままリビングのソファで求められてもいいかなー、なんて思ったりして。
そっと、両手を桐生颯悟の背中に回した。
ぴくり、と桐生颯悟の体が反応して。指先に力を入れて、すうっと肩のほうにはわせるとわずかに体がはねた。
ひょっとして、ここ、弱い?
一旦、唇が外されて、顔の向きを変えてもう一度キスをして、桐生颯悟は私から手を離して起き上がった。
私を見下ろす彼の顔はほんのり赤くて。目を細めて、困ったような顔をしていて。
「キミってホントに無意識無自覚だよね。今日の電話といい、今といい」
「お、怒ってます?」
「……困ってる。我慢するの大変だから。煽るの、やめて」
「それって、颯悟さん、私に欲情してるってことですよね? してますよね?」
「もう遅いから寝よ。明日はお昼食べてから出るよ。渋滞にハマらなければ1時間で着くから」
桐生颯悟はソファから立ち上がって部屋に向かう。