颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)


「颯悟さん」
「なに?」
「おやすみなさい。明日楽しみにしてますから」
「もう……今言ったばかりなのに。キミ、バカ?」


そんな毒舌な言葉とは反対の、ちょっと甘さのある照れた顔をして部屋に入っていった。

さっきまで緊張してたのに、現金にも私は明日が本当に楽しみになっていた。




*―*―*


翌日、目が覚めたのは正午頃。先に起きた私がごはんを用意した。

だし巻き卵と味噌汁とごはん。ほうれん草のおひたし、粉ふきいも。桐生颯悟も途中でやってきて、盛り付けを手伝ってくれて。

ちゅ。
ちゅ、ちゅ。
ちゅーっ。

と、狭いキッチンをすれ違うたびに、そしてスツールに座って食事をする最中にも、洗いあがったお皿をふきんを手にした桐生颯悟に渡すたびに、ついばむキスを落としてくる。

まぶたに、こめかみに、頬に。
耳に、唇に、首筋に。
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