颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
お酒臭かったらごめんね、と言いながら、ちゅ。
顔の向きを変えて、ちゅ。
桐生颯悟には特に変わった様子もないわけで。むしろ酔いが回ってごきげんで。
私には話してくれる様子もないわけで……。
桐生颯悟のスーツの袖を摘まんでみた。
「どうしたの? みのり」
「あ、えっと。なんでもないです」
「みの……んん?」
ちゅ、ちゅ。ちゅーっ、と自分から唇をあててみた。
キスでごまかそうとしたら、逆にぎゅうっとハグされて。
「早く欲しい。みのりのこと。コンペから帰ってきたら、いい?」
「や、あの、はい。で、そのですね……ん、んん……」
ぶっちゅー。
深い深いキスに頭の中がクラクラしてきた。体も腑抜けになる。
桐生颯悟の手は背中から腰に回った。
なんだか手のひらは熱を帯びていて。
「なんて顔してるの。変顔?」
「いいいいえ……コンペってお泊まりですよね。寂しいなあって」
「できるだけ早く帰ってくるから。みのりは、そんなに早くしたいの?」
「いえ、や、違います!……んん!」