颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
祐理恵さんとばあやさんは、今日も所用があるらしく、目が覚めるとさっさと帰宅した。

そんなふたりを見送り、寝不足の頭をスッキリさせたくて私は外に出た。

日曜朝のはむはむカフェはガラガラだ。
早百合さんは私の顔を見るなり、目を丸くした。


「どうしたの? その顔。ひどいクマ」
「昨夜、ほとんど眠れなくてですね……あの……キンキンに冷えたアイスコーヒーを」
「何かあったのね?」


早百合さんにコトの次第を話した。

桐生颯悟に専属秘書がついたこと。
秘書がついたことを話してくれなかったこと。
アオイちゃんと呼ばれる秘書は桐生颯悟が社内スカウトしてきたこと。
泊まりがけのコンペに秘書が同行してること。
桐生颯悟がまんざらでもないこと。

そして祐理恵さんが昨夜やってきて、専属秘書は浮気するためにつけた、コンペなんてそもそも嘘で秘書とふたりでデートしてるんじゃないか?、と。

そこまで話すと早百合さんはケタケタと笑い出した。
< 211 / 328 >

この作品をシェア

pagetop