颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「笑いごとじゃないですよ……」
「桐生さんが浮気なんて有り得ないわよ。いつもここに来るとね、みのりがね、みのりがね、ってのろけ話してるもの」
「それはカモフラでは?」
「あの顔は本物。みのりさん大好き!って甘えた顔」


甘えられてる感覚はない。
それどころか私をいじめることに快感を見いだしてるとしか思えない。
ドS、桐生颯悟。


「まあ、桐生さんの秘書なら競争率は高そうよね」
「え?」
「背が高くて甘いマスクで、優しくていつも笑顔で。それでいて副社長、資産家。これ以上のスペックの男なんてそうそういないわよね。その桐生さんが専属秘書探してるとなればどんな手段を講じても秘書の座を狙いにくるでしょうしね」

「どうやってですか?」

「まずは見た目よね。服も化粧も抜かりなく、そして笑顔を絶やさず。それから桐生さんが参加しそうなイベントにはエントリーする。桐生さん、若手役員としていろんな会に顔を出してるのよ。社内英会話勉強会や本社支社交流会とか。一般社員も参加できる会で桐生さんと顔見知りになる。そして桐生さんに近づく。桐生さんの好きな食べ物や小物を使ってデートに誘い出す。ほらあの子、和物好きでしょ? コケダマとかイ草小物とか。そういえば前にコケダマ作りイベントに社内の子と行ったんだー、って言ってたわ」
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