颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)

「そうなんですか……電波塔が故障……ん?」


電話が通じなかった。ひょっとして、故障が原因?
なに、あれは専属秘書とイチャイチャしてて出なかったんじゃなく?

ああ、そういえば。
真夜中のテレビで流れてた映像って、桐生颯悟がいたところ?
1時間に80ミリの豪雨って。

あのゴルフ場の辺りだったの?


「もしかして、その最終組って?」
「坊ちゃまの組。坊ちゃまと他社の役員。目の前の杉の木に雷が落ちて役員のひとりが気絶して、クラブハウスまで坊ちゃまが背負って逃げたって話。そのあとも旅館が停電してバタバタしてたらしいし」


仙台支社長が取り込んでるって言ってたのは、そういうこと?


「ってことは、間違いなくコンペは実在で、専属秘書と極秘のしっぽり温泉デートはガセネタ……」
「なんだ、そのしっぽり温泉デートって」
「ですから颯悟さんが社内で見つけてきた有能な美人秘書と極秘お泊まり疑惑ですよ」
「ぷ。ハハハハハ!」


佐藤課長は豪快に笑い出した。


「笑い事じゃありませんって」
「専属秘書って男だぞ」
「そうなんですよ、かなりのハイスペで……」


はい?
佐藤課長、今なんて?
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